会場に立てられるのぼり旗は関取の勲章!1本の相場や立て方

相撲における旗の文字色の注意点

関取の勲章とも言えるのぼり旗。
大相撲会場に足を運ばれた方は、力士の四股名が入った大きな
のぼり旗を見たことがあるのではないでしょうか。

鮮やかな色使いが施されていますが、じっくり観察すると、
中央に力士の四股名が書かれ、その下側にスポンサー名、
相撲用語でいう勧進元が記載されています。

複数ののぼり旗を比較するとある共通点を見つけることが
できます。四股名は黒色が使用されておらず、スポンサー名には
赤色が使用されていないということです。

決まりがある

黒は力士にとっては天敵であることはご存知でしょうか。

一般に相撲の勝敗は、勝利すれば白星、負ければ黒星と呼びます。
平幕の力士が横綱との勝負に勝利すれば、金星と呼ばれますが、
一般に小結以上が横綱に勝っても金星にはならず単に白星と
呼ばれます。

つまり黒は黒星を連想させるため使用が避けられるのです。

また、スポンサー名に対して赤色を使わないのは、業績が
赤字にならないよう配慮しているといわれます。

 

他の注意点と大きさや価格、立て方について

そのほかにはどのような点に注意すべきでしょうか。
よく旗を観察すれば、力士の名前がやや右上に向いている旗、
のしの部分に茶色や水色が用いられていないといったことも
分かります。

右上に向いている理由は、力士の成績が右肩上がりに
なるようにという想いが込められています。

茶色や水色を使わないのは、勝負ごとなので茶々が入らないよう、
水が差されないようにする意味合いがあります。

最近人気の十両炎鵬も、部屋の後援会によるのぼり旗が立った際、
本人が喜びを表したニュースも見かけるぐらい、大切な旗ですが
かなり巨大です。

かなり大きいサイズ

高さは5メートルを超え、幅は90センチ程度ですが、価格も相場が1枚数万円程度でありリーズナブルであるといえます。

立てる際には、通常ののぼりのようにステンレス棒はもちいられ
ません。竹棒で掲げる特別なものとなっています。

さらに相撲ののぼりを製作できる業者は限定されており、
日本相撲協会からの許可を得た業者のみ作成が許されています。

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